【プラズマ効果事例】医療用カテーテルへの適用

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医療用カテーテルへの適用

カテーテルとは体内に薬物や医療器具を挿入するために使用される器具であり、開胸や開頭手術と比較して低侵襲な治療方法として最先端医療に欠かせないものとなっています。

血管を通して脳梗塞や心筋梗塞の治療に用いられるものが有名ですが、それ以外にも胃、尿道、脊椎、胸腔など様々な部位でカテーテルは使用されています。

一方で、直接体内に挿入される器具であるため、その安全性には厳しい基準が設けられており、カテーテル器具を作製する際には部品同士の接着やコーティングの密着性において高い基準が求められ、表面処理が必須となっています。

本記事では上記のような課題を解決するため、医療用カテーテルの品質向上を目的としたTough Plasmaの適用例についてご紹介します。

1.はじめに

医療用カテーテル

カテーテルに付着した細菌やウイルスに起因する感染症を防ぐための抗菌コーティングや、血管中を通る際に血球成分や油分の付着を防ぐためのコーティングが施されることもあります。

一方、それらのコーティングが万が一にも血管中で剥がれないように高い密着性が要求されており、それ以外にもカテーテルの手元の樹脂部分とカテーテルとの組付けにも接着剤が使用されており、十分な密着性が要求されます。

医療用カテーテルへプラズマ処理する際の工程イメージ

表面処理にも様々な種類がありますが、カテーテルのような細く薄い樹脂材料は熱に弱く、処理温度が低いプラズマ処理を施す必要があります。

FUJIのTough Plasmaは、低温状態で大気圧プラズマ処理が可能な為、医療業界に豊富な導入実績があります。

2.プラズマ処理の効果

バルーンカテーテル(ポリプロピレン)に対する濡れ性評価結果

上の写真はバルーンカテーテルに純水を滴下した際の濡れ性を比較した結果です。

プラズマ処理前のサンプルと比較し、プラズマ処理後のサンプルは液滴が濡れ広がっており、濡れ性が向上しているのが確認できます。

コーティング剤と基材間の密着性向上には水素結合が非常に重要です。
基材表面をプラズマ処理することで親水基が増加し、それに合わせて水素結合の数も増加します。その結果、コーティングの密着性が向上し、品質が向上します。

3.まとめ

人の命に係わる医療器具の信頼性確保には、プラズマ処理による接着・密着性向上が非常に有効です。
高い品質を要求される医療用カテーテルのコーティング前処理にぜひ大気圧プラズマ装置の導入をご検討下さい。

ポリプロピレン(PP)以外にも多種多様な材質の評価実績がありますので、接着・塗装・コーティングでお困りの際はお気軽にご相談下さい。

弊社ではお客様のご要望をお聞きし、最適なプラズマ処理条件を提案する評価デモを初回無償にて実施しております。
カテーテル表面へのコーティング密着強度向上、各種部品の接着強度向上でお困りのお客様はぜひお問合せ下さい。